ミャンマーと日本企業と環境と

先週、ミャンマーに行って来ました。最大の都市であるヤンゴンと、首都であるネピトーの二つを訪問です。

ミャンマーと日本企業

ミャンマーは、「アジア最後のフロンティア」と言われ、企業、特に日本企業の進出が加速しています。先月の安倍首相の、企業団を引き連れてのミャンマー訪問は記憶に新しいところです。日本企業の中国離れも、ミャンマー投資熱に拍車をかけているようです。

ミャンマーは地理的に非常に戦略的な位置にあります。戦略的というのは、1)インドと中国という大国に挟まれており、2)中国にとって、天然ガスを供給する重要な拠点であり、3)インドと東南アジアをつなぐ港湾としての可能性を秘めており、4)タイ・ベトナム・カンボジアなどが欧州へ輸出する際への(マラッカ海峡を回避する形での)代替海運ルートを提供できる、といった側面があります。下記Economist誌のリンクが、地図を用いてわかり易く説明してくれています。http://www.economist.com/blogs/graphicdetail/2013/05/daily-chart-9

その一方で、日本企業は、視察と面談は積極的に行うものの、実際に投資・ビジネスを行う段階になると、二の足を踏む企業が多いようです。そのため、日本はミャンマーで「NATO-No Action, Talk Only」というあだ名すらついてしまっています。ただし実際、企業の観点からすると、まだまだミャンマーというの国はリスクが高いと感じるようです。電気・水道・道路などのインフラが未整備であり、かつ政治的な意向に企業が振り回される、というのが大きな理由と聞きました。日本企業は、中国や韓国に比べて特にリスクを嫌うという側面もあるかも知れませんが、ミャンマーへの投資が、噂されているほど魅力的でないという面は確かにあるようです。

ミャンマーと環境

ミャンマーは昨年にやっと環境保護法なるものができたばかりです。しかし、その法律を実施していく段階になると、さらに様々な細則、計測が必要となるため、まだまだ未整備というべきです。しかし、政府としての環境問題への意識は高いらしく、近隣諸国が辿ったような汚染形の発展を避けたいという意思はあるようです。今回、ヤンゴン市の廃棄物処分場を視察しましたが、ひどいものです。本当に、空き地にひたすらゴミを積んでいるのみで、悪臭は相当なものです。この日の視察のときに履いていた靴は、しばらく匂いが取れませんでした。

環境問題は、廃棄物の問題のように現実的な問題として存在しますが、同時に新生ミャンマーの政治的なアピールとしての意味もあるようです。このアピールは、下記のような場において重要となります。

  • 今年12月に、隔年で開催される「2013年東南アジア競技大会」がミャンマーで行われます。これは東南アジア版のオリンピックのようなもので、多くの人がミャンマーを訪問し、ミャンマーの現状を見ることとなります。
  • ミャンマーは2014年からASEANの議長国となることが内定しており、新生ミャンマーの地域における政治的指導力を試されています。
  • 2015年に大統領選挙を控えており、アウンサンスーチー氏も出馬意向を示しています。すなわちこの選挙は、現在の軍色の強い与党と、スーチー氏の対決となる可能性が高いと言えます。

このあたりに関して、今年初めに業界誌に記事を書いていますので、興味がある方は御覧ください。以上宣伝でした!

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左上:ヤンゴンのパゴダ(ミャンマー式寺) 右上:ヤンゴン周辺のゴミ埋立地
左下:ミャンマーの米麺   右下:ミャンマー環境省(打ち合わせにて)

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