「途上国開発とそのジレンマ」ゲスト講義

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今日は、大学で講義をするという非常に貴重な機会を頂きました。友人の持っている、高千穂大学での「地域開発」の授業です。この主題とは少しずれますが、「途上国国開発とそのジレンマ」というタイトルでの講義をさせてもらいました。

内容は、

①途上国と先進国の明確な差はすでに消滅している。
②これは、世界規模での経済成長によるところが大きい。
③経済成長が教育や福祉などの根本でもあることから、世界の殆どの国が経済成長を目指している。
④しかし、地球の資源制約・環境制約を考えると、世界全体が先進国レベルの生活はできない
⑤よって途上国開発はジレンマに直面する。

というものです。Hans RoslingのGapminder.orgの動くグラフや、ウルグアイ大統領のRio+20でのスピーチなどの力を借りて、できるだけ退屈させないようにしました。

最後に、

1.いわゆる「途上国」は、日本や欧米諸国のような生活を目指す権利があるか。

2.すでに「先進国」である日本は、さらに経済成長を目指すべきか。

という問を議論してもらいました。これはかなり根本的かつ大きな問いであり、自分自身も答えを持っていません。しかし4-5人でのグループワークはかなり盛り上がったようで、面白い意見もいくつかでました。例えば、

「途上国に豊かになる権利はあるが、そうしなければならないわけではない」

「日本のような国は、途上国に技術を環境技術を分けて、先進国の過ちを繰り返さないようにすべき」

「日本に経済成長は必要なく、何か別の道があるのではないか」

など。これらはいずれも、もっと深い考察が必要と思いますが、議論の時間が10分しかなかったことを考えると、十分かな、と思います。何人かはさらに議論するため、授業の後に話をしに来てくれました。

自分は大学で教えるということが自分に向いているかどうか確かめたい、と思っていたので、今回は非常に良い経験をさせてもらいました。大学の講義というのは、自分が勉強、研究してきたものをどれだけ他人に伝えられるか、という試験の場でもある、という風に思います。学生はお世辞で褒めてくれることもなく正直なので、ある意味かなり厳しい試験とも言えるのかもしれません。今日、学生側が本音でどう感じたかは神のみぞ知るところですが、手応えはあったと思います。

また、講義の準備の過程で、如何に自分の知識が断片的かということを思い知らされました。とくに環境業界にいると、この講義でやるようなことはもはや前提となっているため、あえて根本の「なぜ」を伝えることに慣れていないのです。また、上に挙げたような質問に明確に答えられる人は(私も含め)非常に少ないと思います。

講義を通じて学生が色々と物事の本質を考えて、さらにはそれを自分の人生の方向付けにつなげてくれれば、大学の任務は達成されていると言えるのでしょう。そんな講義ができるようになりたい、と思います。

今日の発表資料です。グラフと動画はクリックすると、本家のWebサイトに飛びます。最初の写真は、国当てクイズのためのものです。

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