4月1日:会議色々傍聴。

①削減義務の基準
中でも何度も出てきたのが、Comparabilityという議題。要は、どんな比較基準に基づいて削減義務を決めるべきか、という話である。おそらく、京都議定書での削減義務の数字が、ほぼ完全に政治的な交渉で決まってしまったので、今度はしっかりした原則に基づいて削減義務を決めましょうということなのだろう。

EUは例えば、4つの原則に基づいて削減量を決めるべきとしている。 ①支払能力(一人当たりGDP)
②排出量(一人当たり排出量) ③削減余地(GDPあたり排出量) ④人口傾向 普通に考えれば一人当たり排出量しか見ないので、複数の基準を用いているのが面白い。ただ、これらの基準をどのように統合するのかはまだ見えていない。

②アメリカの姿勢
アメリカは何かしらの形で削減義務を受け入れるのは間違いない。グリーンディールの発表に続き、つい昨日に、Waxman-Marker法案というものがアメリカで公開されたらしい。これはグリーンディールの一環でもあり、自然エネルギー、エネルギー効率の向上、全国規模での排出権取引の導入などを盛り込んだ法案のようだ。このようにアメリカ国内で大きな変化があるにもかかわらず、国際交渉の場でアメリカが何を持ち出すのかはまだあまり見えてこない。今は金融危機などで、忙しく、あえて明確な方針を示したくないのかもしれない。

③カネ
やっぱり途上国サイドは、如何に先進国から資金、技術援助を引き出すかという議論に集約しているように思える。

今回のセッションではAWG-LCA(長期的枠組みを話し合う作業部会)とAWG-KP(京都議定書の改訂を検討する会)の二つが同時進行している。流れとしては、先進国がAWG-LCAの結論をもとに、2012年以降全く新しい枠組みを作ろうとしている。一方途上国側は、京都議定書に修正を加え、それを2012年以降適用していく、という流れを作ろうとしている(基本的に京都議定書が途上国に有利にできているため
)らしい。しかし、この二つの作業部会は、どちらもポスト京都のことを話しているわけだから、一つにまとめればいいのに、と思う。なんとも非効率な話だ。

ちなみにUNFCCC会議では「化石賞」なるものがあり、もっとも交渉に後ろ向きだった国に送られるものである。1位サウジアラビア、2位日本、3位ニュージーランド。日本は、「削減目標の選択肢の一つとして、+4%を提示したこと」が理由らしい。あらら。

今日は非常に疲れた。昨日まで如何に会場に入るかとうことに意識が集中していたので、準備不足が否めない。議論が多方面に渡りすぎていて、頭の中で整理するのに一苦労だ。ただ、国連の会議の特徴かもしれないが、それぞれが好き勝手なことを言っていて議論が集約しないこと、また、同じことの繰り返しで堂々巡りになっている気もする。

会議とは別に、スウェーデンのビジネス連合の兄ちゃん、カナダエネルギー資源省の兄ちゃん、Pew Climate Centreの兄ちゃん、国連の南米気候変動担当のチリ人のおっさん(以前国連のCDM理事会にも参加していたらしい)、などと少し話す機会があったちなみに昨日は、バングラデシュやエクアドルから来ている、原住民の権利を守るNGOの人、また、Climate Action Network (環境NGOの連合体)のディレクターの方とちょっと話せた。折角プレスとして来ているのだから、もっとインタビューなどしてもいいかもしれない。

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